確定申告無料相談員をやってみてわかった相談会の使い方

確定申告作成税理士会が主催している確定申告無料相談会をご存知ですか?私自身が確定申告無料相談員をやってみたので、どういった方におすすめできるのかレポートしたいと思います。

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Contents

確定申告無料相談会とは

確定申告無料相談会は、税理士会が主催しています。したがって、税務署の職員が相談相手になるのではなく、税理士が相談相手に乗ってくれます。

税理士の日給は5万円とか10万円とか言われる世界なので、無料というのはかなりお得ですね。しかも、普段お客様と直接やりとりすることがないような税理士の大先生も相談員をやられるので貴重な機会と言えます。

私が相談員として参加したのは、所属している支部主催の相談会でした。2月はほとんど毎日開催されていますので、都合の良い日に参加することができます。

Googleなどで「自分の市区町村+確定申告無料相談」というキーワードで検索すると開催日を確認できますので、是非ご覧になって下さい。

なお、源泉徴収票などの必要資料をお持ち頂ければ会場で確定申告書を作成して提出することができます。作成方法は会場に設置してあるPCで作成するのが普通ですが、PCが苦手な人は紙に手書きで書いて提出してもOKです。PCで作成する場合は、サポートの方が付いてくれますよ!

多かった相談内容

私が相談員で対応した方の多くが年金受給者でした。したがって年齢層はかなり高めで、20代ぐらいの若い人はほぼほぼ皆無と言える状況でした。開催場所や曜日によってある程度年齢層は変わるかもしれませんが、若い人が少ないのはどこも一緒だと思います。そもそも若い人はこの確定申告無料相談会の存在自体を知らない可能性もありますが・・。

ちなみに、年金受給者の方は、年金の金額が400万円以下であれば確定申告は不要です。ほとんどの人は400万円も年金をもらっていないので、確定申告する必要はないのですが、他の収入がある人(年間20万円超)や医療費控除などの所得控除を受けたい人は確定申告する必要があります。

私が担当した方で多かった相談内容は以下の内容です。住宅ローン控除(一年目)を受ける人が全くいなかったのは年齢層が高かったからですかね。

医療費控除

医療費控除が必要で確定申告が必要な人が一番多かったです。相談者も慣れたもので、人別、病院別に医療費を集計した紙を別途持参されていました。

生命保険料控除

生命保険料控除を受けたいという人も多数いらっしゃいました。会社員の場合は生命保険料控除を年末調整で受けれますが、年金受給者は年末調整がないので確定申告が必要です。年金は給与所得ではなく雑所得なので年末調整の対象外なのです。

不動産所得

アパート経営をされている方も多数いらっしゃいました。そこそこの規模であれば税理士に委託した方がいいと思うのですが、規模が小さい方は税理士報酬削減のため相談会をご利用されていました。

余談ですが、私は不動産投資専門の税理士なので、相談者が不動産所得がある方だと営業したくなってしまいます(笑)相談会のルール上営業してはいけないことになっていたので我慢しましたが。相談会で税理士を紹介して欲しい人が来た場合は、税理士会が適切な人を紹介する制度になっているようです(直接営業禁止)。

確定申告無料相談会が適している方、適さない方

相談会が適している方と適さない方がいるので、簡単にまとめてみます。

相談会に行くことをおすすめする人

・医療費控除や住宅ローン控除(1年目)など、給与や年金の他に控除を受けるだけの人

・不動産所得や事業所得があるが、規模が小さい人

相談会に行ってもあまり効果のない人

・不動産所得や事業所得があり、それなりに規模が大きい人

・譲渡所得がある人(株の売買ぐらいであれば対応してもらえるかも!?)

・贈与や相続税関係(相談会の対象外)

まとめ

相談会は本格的に事業を行なっている方は対象外となっています。ちょっとした控除を受けたい人なんかは相談会の使い勝手はいいかもしれませんね。

特に、相談員によっては相談者から話を聞きながら確定申告書をその場で手書きで作成してくれる方もいるので楽です。私もそうやって相談者の目の前で手書きで作成していたのですが、正直言うと大変です(笑)そもそも手書きだと計算を間違えそうでかなりプレッシャーがかかります。会計ソフトだと簡単に作れるのになぁ、と思いながら必死に手で書いていました・・。

税理士が相談相手に乗ってくれる確定申告無料相談会は、毎年2月頃開催されているので是非参加してみて下さいね!

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