税理士の選び方のポイント。税理士にも得手不得手があります・・。

こども税理士

税務のプロである税理士にも、実は得手不得手があります。それは税務の知識・経験の面でもそうですし、お客様の属する業界への理解度についてもそうです。「組織再編」に詳しい税理士に「資産税」について質問しても明快な回答は期待できないでしょう。税理士を選ぶときには自分の期待する分野・業界に詳しい税理士にお願いするのが得策です。

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ひとりの税理士が税務の全分野に精通していることはない

税理士は税務のプロ(専門家)ですが、残念ながら広大な「税務」という世界のすべてに精通しているわけではありません。

そもそも税理士になるための税理士試験も選択科目制であり、受験しなかった科目(分野)については受験勉強すらしていないのが実状です。例えば、所得税・法人税・消費税が3大税務分野なのですが、税理士試験では所得税と法人税のどちらか1科目さえ合格すればいいことになっています。税理士試験時では片方しか深く勉強する機会がないのです。

もちろん税理士試験合格後に他の分野について勉強したり実務経験を積むわけですが、税務はとてつもなく分野が広いため、すべての分野を完全にマスターすることはできないでしょう。

というか、毎年税制改正により税務の内容が変わっていくため、税務の全分野のキャッチアップしていくだけでも大変です(笑)

業界に詳しいかも合わせてチェックする

税務の分野だけではありません。税理士は経営コンサルティング的な側面も要求される職業ですので、お客様の属する業界に詳しいかどうかも合わせてチェックして下さい。

あなたが医療業界に属するのであれば、医療業界に精通している税理士が適しているのは当然ですよね。その業界について詳しく知らない税理士から経営アドバイスを受けても安心感は得られません(私は税理士はお客様に安心感を与える職業だと思っています)。

自分のことをわかってくれる税理士を選ぼう!

私は不動産投資専門税理士として、敢えて分野を絞ってサービスを提供しています。そのため、不動産投資以外のお客様から依頼があった場合にはすべてお断りさせて頂いています。

全分野を対象にすれば税理士としての見込み客は増えるのですが、私自身も全分野に精通しているわけではないですし、苦手な分野であればお客様へのサービスの質は確実に低下してしまいます。得意なものだけ扱った方が質は確保できるのです。

私の場合、不動産専門ではなく、不動産「投資」専門というかなりニッチな分野に限定したのですが、今になって思うとこれはこれで良かったと思っています(笑)いわゆる選択と集中ってヤツですね。

私のように「◯◯専門」と謳ったり、「◯◯に強い税理士」とPRしている税理士は多いです。したがって、まずはホームページを見て気になる税理士の強みがどこにあるのかを確認しましょう。そもそも「◯◯専門 税理士」と検索すれば該当する税理士のホームページが出てくるのでそこから選ぶといいでしょう。

昔ながらの税理士はホームページを作成していない場合がありますが、ある程度ITの知識がある税理士を選んだ方が良いと思います。ITに強い税理士がITに弱いお客様の対応は問題なくできますが、その逆は不便なだけですから。

良さそうな税理士がいたら面談してみて下さい。実際に話して業界のことなどを一つ二つ質問して見ればその税理士の業界への理解度はすぐにわかります。

自分の事業や業界に理解がある人であれば、コミュニケーションも取りやすいですし、適切なアドバイスも期待できますね。

まとめ

税理士と一括りにするのは危険です。個々人の知識・経験や業界への理解度には大幅な差があります。

税理士の選び方にはいくつもポイントがありますが、今回は税理士の得手不得手に絞って書いてみました。

参考になれば幸いです。

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