個人型確定拠出年金のおすすめはSBI証券・スルガ銀行・野村證券の3つです。この3つはそれぞれ強みが異なるため、3つの金融機関の特徴を把握し、自分に合った金融機関を選んでくださいね!
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個人型確定拠出年金の選び方
個人型確定拠出年金(以下、個人型401k)の金融機関を選ぶ基準は、口座維持手数料と運用商品です。この2つの基準で優良なのが、SBI証券・スルガ銀行・野村證券の3つです。この3つはそれぞれ特徴がありますので、人によってどれが合っているかは変わってきます。これからその特徴をご説明していきますね。
なお、確定拠出年金制度の「基本」と「メリット・デメリット」については下記の記事をご参照下さい。
口座維持手数料の比較
口座維持手数料から3つを比較します。まずは初期費用から見ていきましょう。
SBI証券だけ1,080円高いですが、初回のみのため大きな差にはなりません。国民年金基金連合会の初期費用2,777円は他の金融機関でも同額がかかります。
次に、月額費用を比較してみましょう。
月額費用はSBI証券とスルガ銀行が有利です。野村證券との差額は小さな差のように感じるかもしれません。しかし、個人型401kは何十年と運用することになるため、トータルでは大きな差となります。
運営管理機関手数料が無料なのは、この3つ以外も含めたすべての金融機関の中でSBI証券とスルガ銀行だけです。手数料を安くしたいのであれば、この2つから選ぶと良いでしょう。
なお、SBI証券の運営管理機関手数料は、口座残高が50万円未満ですと毎月324円かかってしまいます。したがって、SBI証券を利用するのであれば、なるべく早く50万円のバーを超えるようにして手数料を抑えるといいですね。
(結論)初期費用と月額費用をトータルで見た場合、スルガ銀行が最も手数料が安いと言えます。次点がSBI証券です。野村證券は他の2つと比較すると手数料が高くついてしまいます。
運用商品の比較
次に、運用商品について比較してみます。運用商品は、元本保証のものもありますが、401kは運用益が非課税なため、積極的にリスクを取ってリターンを狙うことをおすすめします。
まずはSBI証券です。おすすめは、EXE-iシリーズになります。
(上記は、2015年12月4日時点の数字です。)
スルガ銀行のおすすめはこちらです。
(上記は、2015年12月4日時点の数字です。)
最後は、野村證券です。見て頂ければわかりますが、さすが世界の野村さんです!
(上記は、2015年12月4日時点の数字です。)
(結論)運用商品では野村證券が最も有利です。次点はSBI證券ですね。スルガ銀行は運用面では不利と言えるでしょう。
まとめ
口座維持手数料は、スルガ銀行>SBI證券>野村證券の順に有利になっています。
逆に、運用商品は、野村證券>SBI證券>スルガ銀行の順です。真逆ですね。
つまり、結果はこうなります。
・スルガ銀行:積極的にリターンを狙うのではなく、401kでの所得控除などの税制優遇だけを受けるのが目的の人向け。
・野村證券:手数料が高くても積極的に運用したい人向け。
・SBI證券:手数料を低く抑えつつも、運用もそれなりに狙っていく人向け。他の2つの中間です。
私の場合はSBI証券を選びました。前職で企業型401kに入っていた影響で退職後に個人型401kに入ったのですが、掛金もしばらくは最低額しか拠出しないのでSBI証券で十分だと考えています。将来的に、節税対策として掛金を大きくする可能性もありますが、そのときは企業型401kを導入することも検討しています。
これから個人型401kに入るのであれば、自分に合った金融機関を選ぶようにしましょう!