「スター・ウォーズ エピソード1/2/3」のレビュー・感想・評価

スター・ウォーズ エピソード123

「スター・ウォーズ エピソード7」の公開を機に、「スター・ウォーズ エピソード1/2/3」を再度鑑賞しました。賛否両論あるこの3部作をレビューします!それにしても評価が難しい作品ですね(笑)

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Contents

「スター・ウォーズ エピソード1/2/3」とは

スター・ウォーズ(STAR WARS)は、第1作(スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望)が1977年にアメリカで公開されたSF映画シリーズです。

スター・ウォーズは、複数エピソード(ep)で構成されたサーガ形式(エピソード9まである)で制作されています。3つのエピソードごとに3部作として公開するのが特徴で、旧3部作(エピソード4/5/6)が1977年〜1983年、新3部作(エピソード1/2/3)が1999年〜2005年、現在公開中のエピソード7を含んだ最新の3部作(エピソード7/8/9)が2015年〜2019年公開予定となっています。

スター・ウォーズサーガとして考えた場合、新3部作(エピソード1/2/3)は旧3部作(エピソード4/5/6)よりも過去の話となります。そのため、どういった順番でスター・ウォーズを観ていけばいいのか迷うかもしれませんが、公開された順(4⇒5⇒6⇒1⇒2⇒3⇒7) に観ていくことをおすすめします。エピソード1から観ていくと、ストーリーの深いところが全くわからないので、途中で挫折する可能性が高いと思います(笑)

なお、エピソード7のために過去作を観るのであれば、新3部作よりも直接的なつながりがある旧3部作(エピソード4/5/6)を最低でも観ておきましょう。

「スター・ウォーズ エピソード4/5/6」のレビュー・感想・評価
「スター・ウォーズ エピソード7」の公開を機に、久しぶりに「スター・ウォーズ エピソード4/5/6」を観てみました。SF映画の金字塔...

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

スター・ウォーズ エピソード1

ストーリー(出典:http://ciatr.jp/topics/45213

遠い昔、銀河共和国では通商連合と惑星ナブーの間で貿易関税率をめぐる論争が起こっていました。この論争を解決するために元老院最高議長はジェイ・マスターであるクワイ=ガン・ジンとその弟子のオビ=ワン・ケノービに助けを求め、彼らは特使として派遣されます。

クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービは、通商連合によって攻撃されながらも、ナブーの原住種族であるグンガンの若者、ジャー・ジャー・ビンクスの助けを得て、拘束寸前であったアミダラ女王を救います。

しかし首都惑星コルサントへ向かう途中に船が破損し、やむを得ず砂漠の惑星タトゥイーンへ立ち寄ることに。そこで出会ったのが、母と共に奴隷として働いていた少年アナキン・スカイウォーターだったのでした。

アナキンの才能を見抜いたクワイ=ガンは、アナキンを奴隷から解放し、ジェダイの騎士にすべく一行に加えます。ようやくコルサントに到着するが腐敗した議会は機能せず、焦りを感じたアミダラは一行を連れてナブーに帰還します。

長年対立関係にあったグンガンの協力を取り付け、共同戦線が開始。そうして彼らの前にはシスの暗黒卿ダース・モールが立ちはだかるのでした。

1999年公開。監督:ジョージ・ルーカス。主演:ジェイク・ロイド。

オススメ度:☆☆☆

レビュー:「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(STAR WARS EPISODE I: THE PHANTOM MENACE)は、新3部作(エピソード1/2/3)の主人公であるアナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)の幼少時代を描きます。

アナキン幼少時代

スター・ウォーズの世界ではフォースという超能力的な力を使って戦うのですが、アナキンは生まれ持ってフォースが強いため、その才能を買われ戦いに巻き込まれていくのです。

ポッドレース

エピソード1では、まだ子供であるアナキンには戦う場面がないものの、ポッドレース(上記参照)のドライバーとして大活躍する場面が用意されています!

クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ

そして、この二人がアナキンのフォースが強いことを見抜いたクワイ=ガン・ジン(右:リーアム・ニーソン)とそのパダワン(弟子)のオビ=ワン・ケノービ(左:ユアン・マクレガー)です。アナキンはまだまだ子供なため、エピソード1ではこの2人を中心に話が進みます。

右のクワイ=ガン・ジンは、常にあり得ないぐらい落ち着いているので、「デキる男の風格」が漂いまくってます。落ち着き具合にきっと驚くと思います(笑)

ダース・モール

エピソード1の主な敵となるダース・モール(レイ・パーク)です。「クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ」対「ダース・モール」のライトセーバーを使った戦いがエピソード1の見どころとなっています!スター・ウォーズと言えばライトセーバーですからね〜。ダース・モールはシリーズの中でもトップクラスに強いのでダース・モールファンが結構多いようです。

エピソード1は新3部作(エピソード1/2/3)の導入編。私的には爽やかなストーリー展開で結構好きな作品です。ただ、単品の作品として観たときにはどうしても底が浅いような印象を受けてしまいます。エピソード2・3とセットで一つの作品と考えてもらえればOKです。

また、欲を言うと旧3部作(エピソード4/5/6)を事前に観ておくと良いでしょう。エピソード4以降につながる物語ですので、背景がわかっていた方がより楽しめます。

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

スター・ウォーズ エピソード2

ストーリー(出典:http://ciatr.jp/topics/45581

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から10年が経過。依然として機能が低下し続ける銀河共和国では、元ジェダイのドゥークー伯爵を筆頭に分離主義勢力が形成され、緊張が走っていました。

この事態を解決すべく老院議会では共和国の軍隊保有に関する投票が行われます。投票のためパドメは惑星コルサントへ向かいますが、爆破テロに遭遇。この事態にパルパティーンはオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーをパドメのボディーガードに任命します。

オビ=ワンとアナキンはパドメを狙う暗殺者を証人として捕えますが、また別の刺客によって殺されてしまいます。そうしてオビ=ワンは凶器から手がかりを得て、惑星カミーノへと向かいます。

カミーノでは亡きジェダイ・マスターが生産を依頼していたクローンの大軍隊を視察、そしてそのクローンの遺伝子ホストであるジャンゴが暗殺者を殺した刺客であることが判明します。しかしオビ=ワンは、ジャンゴの捕獲に失敗してしまいます。

一方パドメと、その護衛役であるアナキンは身を隠すべくナブーの地で一時的に穏やかな日々を過ごしていました。やがて二人はジェダイの掟に背く恋仲へと発展。

奴隷として働く母を故郷に残してきた罪悪感から悪夢にうなされアナキンは、恋仲となったパドメとともに故郷へ行くことになります。しかし母は盗賊によって誘拐されていたことが判明。やっとの思いで見つけ出すがひどく衰弱していた彼女は息子の腕の中で息を引き取ります。怒りや苦しみを抑えきれないアナキンは、盗賊を部族ごと殺してしまいます。

ジャンゴを追っていたオビ=ワンは、ジオノーシスに到着。そこでシス卿のドゥーク―伯爵に捕まり、その後救助に来たアナキンとパドメも共に捕えられてしまいます。処刑間際のところでジェダイ軍団が救援に現れます。それでも勝ち目のない彼らのもとにヨーダ率いるクローン軍が登場。そうして巻き起こったのが、クローン大戦だったのです。

2002年公開。監督:ジョージ・ルーカス。主演:ヘイデン・クリステンセン。

オススメ度:☆☆☆

レビュー:「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(STAR WARS EPISODE II: ATTACK OF THE CLONES)は、エピソード1の10年後が舞台であり、アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)の青年時代を描きます。

アナキンとパドメ

エピソード2は、アナキン(左:ヘイデン・クリステンセン)とパドメ(右:ナタリー・ポートマン)の恋愛が一つの見どころです。ロミオとジュリエット的な許されない恋愛の行方はいったい!?

アナキンは青年になって、かなり横暴になっています(笑)エピソード1の頃は純粋な少年だったのに・・。品格のあるパドメとの対比がいいですね!

スター・ウォーズ クローン戦争

エピソード2のもう一つの見どころが、クローン戦争です。大軍対大軍の戦いで、ロード・オブ・ザ・リングみたいな感じです。旧3部作の頃から比べると映像が大幅に綺麗になったおかげで迫力があるものの、演出過多で冗長な面もあると思います。

エピソード2は、エピソード3での完結に向けた伏線が多い作品です。これまた単品で観てもイマイチです。エピソード3まで必ず観るべし!

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード3

ストーリー(出典:http://ciatr.jp/topics/45977

ネタバレあり!!ここは読まないで観た方が楽しめるかも。この後の感想部分は極力ネタバレを避けて書いています。

クローン大戦から4年が経過。優位にあった銀河共和国では独立した星系の軍によりパルパティーン最高議長が捕えられてしまうという事態が発生します。パルパティーン救出のためオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーは敵のもとへ向かいます。そこでドゥークー伯爵と再び対決。パルパティ―の命令に従いアナキンはドゥークーの首をはねます。

パルパティーン救出から事帰還したアナキンは、パドメ・アミダラが妊娠していたことを知ります。喜ぶ一方、母を亡くしたトラウマから彼女のことも出産で失ってしまうかもしれないという悪夢にうなされます。

一方ジェダイ評議会では権力を盾に長年最高議長の座にとどまり続けるパルパティーンに疑いの目を向け、アナキンをスパイに任命します。パルパティーンはアナキンの悩みにつけ込み、フォースの暗黒面の力でパドメを救う方法があると説きます。

それを機にパルパティーンはシス卿ダース・シディアスであったことが発覚し、アナキンは評議会へ報告します。しかしどうしてもパドメを失ってしまうかもしれないという不安を拭いきれないアナキンは、誘惑に負け、パルパティーンを捕えにきた評議会の長メイス・ウィンドゥを倒してしまいます。

ジェダイたちは暗黒面に堕ちたアナキンに次々と抹殺され、オビ=ワンとヨーダの2人のみが生き残ります。そうして遂にアナキンは生き残ったオビ=ワンと師弟対決をすることになるのです。

2005年公開。監督:ジョージ・ルーカス。主演:ヘイデン・クリステンセン。

オススメ度:☆☆☆☆

レビュー:「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(STAR WARS EPISODE III: REVENGE OF THE SITH)は、新3部作(エピソード1/2/3)の完結編です。

これまでのエピソード1・2と比較して突出して出来が良いです。アナキンの苦悩が主題になっていることから、全体的にどんよりした作品になっており、一人の人間が堕ちていくところを見事に描いています。

オビ=ワンとアナキン

エピソード3でオビ=ワン(左)とアナキン(右)の師弟関係にどういった結末が用意されているのか、ご自分の目で確かめて下さい。

アナキンと同じ状況に自分がなったらどういう判断をするだろう、と自分なりに考えてみました。いわゆる「究極の選択」です。もし自分だったら、関係者とお互いに納得がいくまで話し合ってから結論を出したと思います。自分だけの問題ではないですしね。アナキンの場合は近視眼的になってしまい、聞く耳を持たず自分一人で答えを出してしまったところが悔やまれます。アナキンが感情的になりやすいという伏線は前作までにあったので、そこをどうこう言うつもりはありませんが・・。

いずれにせよ、善と悪の2つに簡単に分けれない時もあります。アナキンが悪いヤツだったとは誰も思わないでしょうし。映画から学べることも多いですね!

総評

新3部作(エピソード1/2/3)は、旧3部作(4/5/6)とはかなり趣が違うため、旧3部作から続けて観た人は面食らうかもしれません。特に、エピソード2やエピソード3は話が暗いですしね(笑)ただエピソード3の最後まで観ると、これはこれでアリだと思えると思います。冗長なところが多いなど色々と不満点もありますが、スター・ウォーズサーガという大きな括りで考えると、絶対に観ておく3部作だと言えるでしょう。

なお、現在公開中のエピソード7については、ネタバレなしの記事を書いていますので下記をご覧下さい!

「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」のレビュー・感想・評価
「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」をレビューします!もちろんネタバレなしです。他の方のレビューを観ると「駄作だった。...
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