厚切りジェイソンさんの本が面白かったので、ブログでご紹介したいと思います!日本とアメリカの文化の違いもわかって勉強になりますよ〜。
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本の概要
今回は、お笑い芸人の厚切りジェイソンさんの本をご紹介します。厚切りジェイソンさんは、「お笑いタレント×IT企業役員」という異色の芸人さんです。1986年生まれとまだまだ若いのですが、お笑い芸人としても会社員としても成功しているのが本当に凄いですよね。
名前の由来ですが、神奈川県厚木市在住のジェイソンということで「厚切りジェイソン」と名前を付けたみたいです。
厚切りジェイソンさんがTwitterなどでフォロワーからのお悩み相談を受けていたのですが、それが評判になりこの本が生まれました。
参考までにツイートを2つ紹介しますね。
どうしたら自分に自信を持てるようになりますか?に対して
小さな誰でも出来るような成功から、少しずつ伸ばして行く。体と精神を成功することに慣らす
— 厚切りジェイソン (@atsugirijason) November 5, 2015
やってもいないのに、何が怖い?
— 厚切りジェイソン (@atsugirijason) November 11, 2015
こんな感じで、「なるほど〜」と思えるようなツイートをされています。私もフォローしてツイートを読んでいたので、この本を買ってみようと思いました。
この本は、Twitterなどでのお悩み相談がベースになっていますが、どうしてその解答をしたのかを解説した文も載っています。QAの数は48個、この他にも人気ツイート集のページとその解説もあります。
主なポイントと感想
この本の主なポイントと感想をご紹介していきます。
第1章 仕事・学業編(P11-56)
(Why09 P36-37)
Q:まわりが決められた仕事以外やらず、その穴埋めで疲れる
A:全部やっちゃう人がいれば経営側が問題認識しないから、何も言わずに穴埋めするな。やられていないことが本当に必要な場合、経営者に正式な仕事として割り当ててもらうこと。
ごもっともな意見。こういう観点で解答できるのは、厚切りジェイソンさんが実際にサラリーマンとして働いているからできるものだと思います。ただ、お笑い芸人にこの質問をする質問者も面白いですね(笑)
(Why10 P38-39)
Q:新入社員だから、研修発表会で誰よりも輝いてみせる
A:誰よりも輝くというよりも、伝えたいことをしっかりと伝えればいい。基準は他人との比較ではなく、客観的にしないと。ほかの輝く人もいたほうが会社のためだし、ダメな人の中の一番輝いている人はまだ結局ダメだから喜べないし。
このQAの解説文で、アメリカは日本みたいにテストの結果が貼り出されることがなく、他人との比較より自己ベストの更新を優先する、と書かれています。自分的にはこれは意外だなって思って。アメリカこそもっと他人と比較して競争も激しいのかと思っていました(なんとなく)。アメリカでそれぞれの個性を大切にできる文化があるのは、こういった教育の結果なんでしょうね!
第2章 人間関係編(P57-84)
(Why20 P70-72)
Q:言えばケンカになりそう
A:冷静に言いたいこととその理由が言えたら、相手もわかってくれるはず。ケンカになっても、一瞬だけ。それでも、一生我慢したほうがいい?一瞬の不快か一生の不快か。
ケンカになることを恐れず(ケンカになってもいい)、自分の意見をきちんと言うことが大事だ、と解説されています。そして、自分の意見を言うときは理由も添えること。理由があれば意見が間違っていても恥ずかしいことではない、とも書かれています。
自分の意見を言わないのは、外国人からするとまさに、
「Why Japanese people!?オカシイダロウ!」
でしょうね(笑)
日本人の悪いところだと私も思いますが、現実としてはなかなか難しいと思います・・。
第3章 社会編(P85-106)
(Why24 P86-87)
Q:特技がない
A:特技とか得意なものは別に不要だけどね。聞かれるのはお互いにアイデンティティを探るためだろうけど、特技と得意なことでアイデンティティを決めつけるのは悪い癖だと思う。ちなみにアメリカでは得意なこと、特技を聞き合ったりしない。代わりに何に興味があると聞く。
解説文には、日本の履歴書に「趣味・特技」欄があることに驚いたという話も。アメリカではこういう小さなことでの比較をしないらしいです。「趣味・特技」欄があることについて、私は特に疑問にすら思っていなかったですが、外国と比較して自国について気づけることがたくさんありますね!
第4章 夢編(P107-134)
(Why31 P108-109)
Q:夢を追って失敗したらと思うと怖くなる
A:死ぬ直前に「無難に生きてきてよかったな」と言う人は聞いたことない。僕は失敗しても貴重な経験を身につけ、次を考える。一回失敗したぐらいで世は止まりはしない。
完全同意です。無難な人生は面白くない!
(Why34 P116-118)
Q:養う家族がいたら失敗できない
A:言い訳にすぎない。最低限の生活費を確保したあとに、まだいろいろ試せることができるはず、やろうと思えば。けっこう頑張らないといけないけど。
厚切りジェイソンさんの良いところが、「今すぐサラリーマンを辞めて起業しろ!」とかではなく、「サラリーマンをやりながらでも空き時間でやれることがあるダロウ?」というスタンスであること。ご自身も、IT企業役員で安定収入を得ながらお笑い芸人もやっています。こういう、守りつつやりたいこともやるのはリスクもないのでお勧めです。
私の場合も、サラリーマンをやりながら不動産投資を始めました。そして、ある程度不動産投資で生活できる基盤が整ってから税理士で独立しました。やりたいことにリスクがあるのなら、他の安定収入を作ることでリスクを減らすことができます。今後はITの発達で、誰でも複数事業を行うことが当たり前の世の中になると私は思います。
なお、サラリーマン大家についてはこちらの記事が参考になります。
第5章 哲学編(P135-166)
(Why39 P138-139)
Q:すべてのことから逃げたいし、つらい。何をするべき?
A:何かをつくって、それを世に発信してみて。なんでもいい。消費ばっかりしすぎると生きる感覚を忘れてしまう。
私はこのブログを通して世に発信しています!ブログは本当に良いですよ。消費するだけの生活から抜け出し、人生を楽しみましょう!
ブログを書くことについては下記の記事でまとめましたので是非。
(Why42 P144-145)
Q:努力を継続させるために必要なことは?
A:継続すること。ただただやれよ。なんで続けようとしないの?
このQAの解説文で、歯磨きの例がありました。なんで毎日歯を磨くことはできるのに、他のことは継続できないのか。目標を低くすることで、継続しやすくなるとも書かれています。詳細は読んでみてくださいね!
総評
この本は、日本の文化・慣習を何よりも重要視する人には向いておらず、合理的・柔軟に考えれる人向けと言えます。変化を受け入れることができるかどうかがポイントです。
変化することについては下記の記事をご参照ください。
ちなみに、厚切りジェイソンさんの合理的な考え方は、ホリエモン(堀江貴文氏)にどことなく似てる気がします(笑)