「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・ダンコ

となりの億万長者

マネー本のベストセラーである「となりの億万長者」をご紹介したいと思います。1万人以上の億万長者を調査してきた著者が、億万長者の驚くべき生活の実態を明かします。あなたの隣にいる普通の人も、実は億万長者かもしれませんよ!

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本の概要

マネー関係の本は結構好きで昔から色々と読んできたのですが、その中でも今回ご紹介する「となりの億万長者」は万人にオススメできる本です。

本のカバーに書かれていた説明文がわかりやすいのでご紹介します。

(本のカバーより引用)

億万長者とは、実際どんな人々なのか?アメリカ富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士は、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だったのだ!では億万長者でない普通の人々や、所得は多くても資産の少ない人々と、彼らはいったいどこが違うのか?

この本では、億万長者を純資産で100万ドル保有する人と定義しています。純資産は、資産から借入などの負債を引いた純粋な資産のことです。

1万人以上の億万長者を著者が調査した結果、億万長者の多くは普通の人々だったのです。起業して上場した経営者や、宝くじや相続で富豪になったわけではありません。

どうして、普通の人々である彼らは億万長者になれたのか?そこには、誰でも実行可能なある秘密が隠されていました。

主なポイントと感想

これからこの本の主なポイントと感想をご紹介したいと思います!

新版への序文(P11-16)

(P16)

過去30年間の研究では、つねに億万長者の80%から85%が一代で財をなした人たちだった。自分の手で財産を築くことからは大きな誇り、喜び、満足感が得られる。数え切れないほどの億万長者が、富を築く過程は、目標を達成するよりもはるかに大きな満足感を得られるものだと話してくれた。

資産を増やす過程を楽しめる人が資産家になれると書かれています。私自身不動産投資をしていますが、事業規模が大きくなっていくだけで楽しいです。不動産投資の利益には一切手を出しておらず、「何のために不動産投資をしているの?」とよく聞かれます。

イントロダクション(P17-23)

(P17)

私たちは、人はどうやって金持ちになるのかを研究しはじめた。最初、私たちは、誰もが考えるように、いわゆる高級住宅街に住む人々を対象に調査を行なった。だが、そのうちどうも奇妙なことに気づいた。豪華な屋敷に住み、高級車に乗っている人たちは、実際にはあまり資産を持っていないのだ。そして、もっと奇妙なことに気づいた。大きな資産を持つ人々は、そもそも高級住宅街に住んでいないのだ。

これが、この本が誕生することになったきっかけです。億万長者なんだから、高級住宅街に住み、高級車に乗り、高級時計を持ってリッチな生活をしているはずだというイメージと実際が異なることに大きなショックを受けたそうです。

(P18)

「資産」は「所得」と同じではない。毎年高い収入を得ても、それを全部使ってしまえば金は貯まらない。いい暮らしをしているだけだ。資産とは貯めるものであって、使うものではない。

お金を貯めることよりも、お金を使う方が楽しいという人は資産家にはなれないのでしょう。

となりの億万長者を紹介しよう(P24-46)

 (P26)

億万長者の二割はもう引退しています。現役の億万長者の三分の二は事業家、自営業者です。全米には自営業者が二割もいないのに、億万長者の間では三分の二もいるんですよ。これは興味深い現象です。自営業者のうち、四分の三は自分で事業を始めた起業家で、残りは独立して診療所や事務所を開いている医者や会計士などの専門職です。

これは日本でも同じでしょうね。事業家、自営業者の場合はリスクが大きい(=振れ幅が大きい)ため、上手く行った場合大儲けできます(もちろん逆に破綻する可能性もある)。サラリーマンだとリスクが小さいので、良くも悪くも安定した収入になってしまいます。

その他にも、事業家、自営業者は節税ができる点で有利です。同じ収入でも手取り額には大きな差が出てきます。

じゃあ、結局事業家や自営業者になるしかないじゃないかと思われるかもしれませんが、年間所得としては分布上13万1,000ドルの方が一番多いそうです。思ったより高くないと思いませんか?

もちろん分布上一番多いというだけで、13万1,000ドルより低い所得でも億万長者はいるわけです。世帯年収であればこれに近い稼ぎをあげている方もいるでしょう。でもその方々は億万長者でしょうか?多分違いますよね?この本のポイントは、稼ぎが多いから億万長者になれるわけではないということです。

倹約、倹約、倹約:彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する。(P47-105)

(P54)

私たちの調査では、平均的な億万長者は自分のものであろうと家族のものであろうと、一着399ドル以上のスーツを買ったことがない。

びっくりな調査結果です。ちなみに、上記はスーツの話ですが、靴であれば140ドル、腕時計であれば235ドルだそうです。

(P61-62)

資産のある人は、次の三つの質問にイエスと答える率が高い。

1 あなたの両親は倹約家でしたか?

2 あなた自身は倹約家ですか?

3 あなたの妻はあなたより倹約家ですか?

この最後の質問は非常に重要だ。

著者は、「結婚相手が浪費家だったら、一代で財をなすのは不可能だと思ったほうがいい。」とも述べています。夫婦のどちらかでも金遣いが荒いようだったら資産家にはなれません。稼ぐという「攻め」も重要ですが、「守る」ことも大事。億万長者になりたければ、まず「守り」を覚える必要があります。

(P66)

「億万長者ともあろう人が、なぜ予算なんか必要なんですか?」

私たちはこう答えることにしている。

「彼らは予算を立てて出費をコントロールしたからこそ億万長者になれたし、今も裕福に暮らしているんですよ。」

予算を立てることは大事です。予算と実績を比較して管理していくことは企業でも個人でも同じですね。

(P88)

資産を築くには、課税対象となる現金所得を最小限におさえ、含み益(現金を伴わない資産価値増加)を最大限にすべきである。

含み益のまま利益を実現させなければ(=売却しなければ)税金がかかりません。給料なんかは支給されるときに必ず税金がかかるので、税金がかかるタイミングを遅らせるような方法がとれません。例えば、株を短期で売買して増やすよりも、株を長期で保有して売却しない方が税金(手数料もですが)が少なくて済むので資産が大きくなりやすいのです。

時間、エネルギー、金:彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。(P106-152)

(P142)

億万長者はじっくり型

これは一個上と同じで、手数料や税金が多くかかることから億万長者は長期投資型が多いそうです。

車であなたの価値が決まるわけではない:彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。(P153-194)

(P154)

経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているなら、きっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生、金は貯まらない。

高級車を買うと、他のライフスタイルまで高級品で揃える必要が出てくると述べられています。高級住宅街に住もうものなら、まわりのお金持ちのライフスタイルに合わせるので一苦労ですね!一点豪華主義に出来ればいいのですが、人間の見栄は怖いものです。

親の経済的援助:彼らの親は、社会人となった子供たちに経済的な援助をしていない。(P195-239)

(P230)

経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる。

この傾向はあるのでしょうね。自分で稼ぐ必要がなければ、どうしても受け身になってしまいますよね。教育は難しいです。

男女平等・家庭版:彼らの子供たちは、経済的に自立している。(P240-285)

(P275-)

億万長者に聞いた、子供のしつけに関するガイドライン

1 子供に両親が金持ちだと絶対に教えない

2 どんなに金があろうと、子供には倹約とけじめを教えること

3 子供が大人になり、自己管理ができるようになり、きちんとした職業について安定した生活を送るようになるまで、親が金持ちだと気づかせてはいけない

4 子供や孫に、何を遺産に与えるつもりか、なるべく話さないこと

5 現金や高価なものを駆け引きに使うな

6 巣立った子供の家庭のことには立ち入るな

7 子供と競おうと思うな

8 子供はそれぞれ違う、独立した人間であることを忘れるな

9 成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育しよう

10 子供にお金よりも大切なものがあることを教えよう

詳細は本を読んで頂きたいのですが、億万長者も子供のしつけには苦労して上記を学んだんでしょうね。資産家で、子供がいらっしゃる方に是非読んで頂きたいパートです。

ビジネス・チャンスを見つけよう:彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。(P286-304)

(P286)

金持ち相手の仕事をして自分も金持ちになった人は多い。

これは私も実践していることです。私の税理士事務所は不動産投資専門として業務を行っています。不動産投資をする人は、富裕層や富裕層予備軍なわけです。お客様が富裕層だとこちらも学ぶことが多いですし、何より皆さん前向きです。お客様から「将来はこうなりたい」とか、「これで独立したい」とか聞く度に自分も刺激を受けることができます。富裕層や富裕層予備軍の方々に富を拡大するためのサポートを行うことで、自分自身も成長していくというビジネスは本当に最高ですよ!

職業 億万長者対遺産相続人:彼らは、ぴったりの職業を選んでいる。(P305-330)

(P306)

億万長者を研究してきた私たちの結論は、職業うんぬんよりも、その人の性格で蓄財のレベルが決まるということだ。

これがこの本の結論です。年収を上げることよりも、倹約家になることが億万長者に近づく方法です!!

総評

「守り」の重要性を実例を交えて説明している本としては、間違いなくNo.1です。実在する億万長者からの生の声を分析した結果ですので、再現性も高く、誰でも真似することが可能です。もちろん倹約することには我慢も伴いますが、倹約さえすればある程度の資産家になれることはデータが実証しています。収入を上げることよりも、倹約することの方がずっと簡単なはずです。これを読んで今日から倹約家になりましょう!

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