堀江貴文「ゼロ -なにもない自分に小さなイチを足していく-」

ゼロ

堀江貴文さんの本の書評記事です。この「ゼロ」を初めて読んだのは数年前。この本で堀江さんのイメージが大きく変わったのを覚えています。今回改めてこの本を読みましたが、新しい発見がたくさんありましたよ。何度読んでも楽しめるスルメみたいな良書ということです(笑)

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本の概要

堀江貴文(ほりえたかふみ)さんと言えば、通称ホリエモンで知られる実業家ですよね。超合理主義で世間を騒がす問題児のイメージが自分の中にありました。もちろんそういった面もあると思います。ただ、この本を読めば堀江さんの人間臭いところにびっくりすると思います(特に恋愛面)。ホリエモンも一人の人間だったというわけです(笑)

逆に言うと、堀江さんが普通の人間だったということは、誰にでも成功する可能性はあるということにもつながります。

堀江さんが、いかに考え、成功を勝ち取ることができたのか。そのエッセンスがぎゅ〜っと一冊の本にまとめられています。サラリーマンから経営者まであらゆる人におすすめできる良書と言えるでしょう!

主なポイントと感想

それでは、この本の主なポイントと私の個人的な感想をご紹介します!

第0章 それでも僕は働きたい(P17-34)

(P28-29)

人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。

そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。

ここがこの本の肝となるところだと思います。新しく何かを始めて成功した人は、自分と違う何かを持っていたから成功した、というわけではありません。その人も自分と同じゼロでスタートしているのです。まずは小さなイチを足していくことから始めましょう。この本が第0章でスタートしているのもそれを象徴しています。

また、「失敗してもマイナスになるわけではなく、再びゼロというスタートラインに戻るだけ。失敗に対する過度な恐怖は不要であり、一歩踏み出すことが何より大事。」といったことも書かれています。実刑判決で長野刑務所に収監されていた堀江さんが、失敗してもマイナスにはならないと語っているので、本当にマイナスになることはないということです!笑

(P33-34)

どんなにたくさん勉強したところで、どんなにたくさんの本を読んだところで、人は変わらない。自分を変え、周囲を動かし、自由を手に入れるための唯一の手段、それは「働くこと」なのだ。

この本には、堀江さんの「仕事論」が詰まっています。「働くこと」が自由を手に入れるための手段である、という堀江さんの考えが私はすごく好きです。

第1章 働きなさい、と母は言った(P35-80)

(P76)

勉強でも仕事でも、あるいはコンピュータのプラグラミングでもそうだが、歯を食いしばって努力したところで大した成果は得られない。努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。

何かにハマったことがある人はこれに共感できると思います。私もハマりやすい体質(?)で、ハマると疲れを忘れてやってしまいます。といっても、10代の頃はゲームや漫画にハマっていただけだったので、何も結果を出せませんでしたが(笑)堀江さんの場合は、小学校の頃の百科事典の通読、中学校の頃のコンピュータ、高校の頃の上記の英単語の丸暗記にハマっていたそうで、私の10代とはエライ違いだなと思いました・・。

この第1章は、堀江さんの生い立ちがわかる内容になっています。この章を読めば、堀江さんの意外な過去にびっくりするでしょう。是非自分の目で確かめて下さい。

関係ないですが、私は佐賀県出身で福岡出身の堀江さんとは親近感があります。堀江さんが中高で通っていた久留米大学附設(フセツ)にも友人が通っていましたし(その友人は私が通っていた高校を退学し、わざわざフセツを受けなおしていました・・)。

第2章 仕事を選び、自分を選ぶ(P81-114)

(P95)

なにかを待つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。

堀江さんは、東大時代にヒッチハイクの旅に出かけたそうです。そこで多くのドライバーと交渉する経験をしたことで、自分をうまく表現できないという自分の殻を破ることができたそうです。

(P99)

友達からヒッチハイクに誘われて、やってみるのか、断るのか。あるいは友達からおもしろそうなイベントに誘われて、参加するのか、しないのか。イベント会場で積極的に話をしようとするのか、会場の隅で傍観者になるのか。いずれもとるに足らない、些細なことだ。

しかし僕は、あらゆる人の一生とは、こうした小さな選択の積み重ねによって決まってくるのだと思っている。

これはチャンスの問題なのだ。

こうした「チャンスに飛びつく力」のことを、人としての「ノリのよさ」と堀江さんは表現しています。人としてのノリのよさで小さなチャレンジを積み重ねていくかどうかで、人生は大きく変わります!

第3章 カネのために働くのか?(P115-158)

(P123-127)

やりがいとは、「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。

仮設を立て、実践し、試行錯誤をくり返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。

そして「仕事をつくる」とは、なにも新規事業を起ち上げることだけを指すのではない。能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ。

例として、経理の仕事であっても、堀江さんはやりがいを見出す自信があると書かれています。より効率的な経理決算システムを構築したり、より短時間で処理できる工夫をしたりするなど。私も会社員時代は経理だったので耳が痛い話ではありますが、より効率的になるように能動的に工夫していく姿勢でいられるかどうかで、日々の充実度は全く変わってくるのでしょう。

私も、今では起業・独立を果たし、前のめりで仕事をしています。前のめりになると仕事が遊びに変わってきます。この辺の話は下記の記事で書いているのでご参照下さい!

仕事は遊びか!?仕事を遊びに変えていく3つの方法
「仕事」と「遊び」の境界線がどこなのか考えたことはありますか?今回は「仕事を遊びに変えていく3つの方法」をご紹介します。仕事をしている時間は...

(P128)

心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我がある。読書に夢中で電車を乗り過ごしたとか、気がつくと何時間も経っていたとか、いつの間にか朝を迎えていたとか、そういう無我夢中な体験だ。没頭しないままなにかを好きになるなど基本的にありえないし、没頭さえしてしまえばいつの間にか好きになっていく。

この本を読むのは2回目ですが、2回目に読んで一番感銘を受けたのが上記です。1回目のときはどうやら軽くスルーしていたみたいです(笑)仕事も趣味も恋愛もそうですが、好きになる前には「没頭する」という体験が必要なわけです。だから、今の仕事を好きになりたければ自分が没頭できるようなシステムをつくること。逆にいうと、相手を没頭させれるサービスが作れれば売れるということでもあります。恋愛でも相手が自分に没頭するように仕向ける(言葉悪い?)ことが出来れば相手も自分を好きになってくれるということですね。当たり前と思うかもしれませんが、この本質を意識するだけでも大きく人生は変わる気がします。

(P133-134)

「できっこない」という心のフタさえ外してしまえば、「やりたいこと」なんて湯水のようにあふれ出てくるのだ。

初めてこの本を読んだときに、一番感銘を受けたのが上記です。できない」と思っていることを、自動的に「自分のやりたいこと」から除いているという事実を意識するだけで選択肢は大幅に増えるでしょうね。

第4章 自立の先にあるつながり(P159-192)

(P166)

もし親孝行という言葉が存在するのなら、それは、一人前の大人として自立することだ。

個人的にかなり好きな言葉です。堀江さんも言ってますが、「自分の頭で考えること」は大事だと思います。親の意見はあくまでアドバイスであり、自分の行動を縛るものではありません。

私は重要な決断をしたときは、親へは事後報告しています。監査法人を退職するときも、会社員を辞めたときも、起業したときも。税理士として独立するときだけは間接的に親に事前に伝わってしまいましたが、自分から直接伝えたわけではありません。

だからといって、親と仲が悪いわけでもありません。だって、親に相談しても自分の決断に影響しないことがわかってますもん。親も最近では私のそういうスタンスに慣れてきたみたいですが(笑)

なお、この話と割と近いのが下記の記事です。お時間あれば是非!

自分の人生の責任をとることができるのは自分だけ!!
誰しも人生最後の日はやってきます。あなたが将来死ぬ間際になって、「自分の人生は本当に良い人生だった。」と心の底から満足できると思いますか?も...

第5章 僕が働くほんとうの理由(P193-231)

(P201)

自由を手に入れるために、大きな責任を引き受けよう。大きな責任を引き受けたときにだけ、僕たちは自由になれる。いまあなたが怯えている責任の重みは、そのまま自由の重みなのだ。

逃げて引きこもりになったとしても、それは自由とは呼べないということですね。現在私は税理士としてフリーランスで働いており、大きな責任を一人で背負っている状況です。ただ、自由はあります。裁量権はすべて自分にありますし、どこで仕事をしてもよく(場所的自由)、どういう風に時間を使ってもいいのです(時間的自由)

サラリーマンでもそうですよね。偉くなればなるほど裁量は大きくなりますが、その分責任も重くなります。

最近では、会社で出世しなくてもいい、と考える人が増えているそうですが、出世と自由がトレードオフの関係にあることを考慮して、どういう人生を歩むか決断して下さい!

総評

堀江さんがロケット打ち上げ事業をやっているのは、それが男のロマン的なものだとばかり思っていました。しかし、それが理由ではないようです。民間の会社がロケットを安価で打ち上げられるようになれば、それだけ宇宙に行ける人が増え、宇宙が新しいインフラとなるから、とのこと。インターネットが新しいインフラとなることを予見し、そのためにインターネットビジネスに熱意をもって取り組んでいた堀江さんは、次は宇宙で同じことをやろうとしているわけです。自分の中で、堀江さんの「超合理主義」と「男のロマン」がどうしてもマッチしていなかったのですが、これで納得しました(笑)

なお、今回は「主なポイントと感想」を紹介したつもりですが、すべてのポイントを網羅することはできませんでした。ポイントが多すぎたからです(笑)

少しでもこの本に興味を持ってもらえたら嬉しいです。間違いなく面白いですからね!

余談ですが、厚切りジェイソンさんと堀江さんは近しい考え方をしていると思います。厚切りジェイソンさんの本についても書評記事にしていますので、是非ご覧になって下さい!

厚切りジェイソン「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」
厚切りジェイソンさんの本が面白かったので、ブログでご紹介したいと思います!日本とアメリカの文化の違いもわかって勉強になりますよ〜。 ...
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