投資と投機の明確な違いと、そこから導かれる出口戦略について

りんごの木

投資と投機の違いについて明確に答えることはできますか?投資と投機の違いがわかると、出口戦略にも好影響が出てきます。本質を考えることは重要ですね!

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Contents

投資と投機

株や投資信託と違って、パチンコや競馬は投機(ギャンブル)だから駄目、と言われたりします。

それでは投資と投機の違いは一体何なのでしょうか?リスクの差でしょうか?保有期間の長さの差でしょうか?

まず、「投資」と「投機」という言葉から考えてみましょう。

日本語的には、投資とは「資本に投じること」、投機とは「機会に投じること」になります。ん〜。これってわかったようでわかりません。資本に投じるのはいいけど、機会に投じたら駄目というのはどういうことなのでしょうか。

りんごの木

投資と投機の違いについて、りんごの木に例えられることがあります。イメージとしてはわかりやすい例かもしれません。

投資としてのりんごの木

りんごの木を買う理由は何でしょう?多くの人は、りんごの木に「りんご」という果実が実るのを期待して買うのではないでしょうか。

これが投資です。つまり、りんごの木を買ってきて、「りんご」という果実が実るのを期待して待つことが投資なのです。期待どおり、りんごが実ればこの取引は成功となります。

投機としてのりんごの木

りんごの木を買ってきて、買ったときの値段より「りんごの木」の市場価値が上がったら転売する。これがりんごの木を利用した投機です。

投資としてのりんごの木が「りんご」という果実を目的としていたのに対し、投機としてのりんごの木は、「りんごの木」そのものの市場価値の変動を狙った取引です。通常こういう市場価値の変動は予想できるものではありません。買った値段より高く売れれば、この取引は成功となります。

投資には合理的に展開される成功ストーリーがある。

りんごの木への「投資」では、「りんごの木を持つことで、将来的にりんごという果実が実り、リターンを得る」という合理的に展開される成功ストーリーが存在します。

りんごの木への「投機」では、この合理的に展開される成功ストーリーが存在しません。りんごの木が運良く値上がりすれば売るというだけなのです。ほぼ完全に丁半博打の世界とも言えます。

もちろんりんごの木への「投資」においても、当初のストーリーどおりに進まないことがあります。例えば、台風の影響などでりんごが不作になる年もあるでしょう。未来に絶対はないわけなので、これは仕方ないことです。我々にできるのは、台風がくることを予想して台風に負けない環境作りをすることであり、どうしても毎年台風の影響で当初想定していた量のりんごが実らないなら損切りして撤退するかどうかを選ぶことです。

あくまで合理的に展開される成功ストーリーをもって投資をし、その結果をみてストーリー作成能力を改善していくことが重要だと私は考えます。投機ではそのストーリー作成能力がいつまでたっても上達しないのです。

仮想通貨は投機なのか!?

最近流行しているのが、ビットコインに代表される仮想通貨(暗号通貨)への投資です。

この仮想通貨、いまだに多くの人から投機だと言われます。

「1ヶ月に資産が30倍になった」、「億り人(トレードで1億円以上の資産になった人)になった」などと言われると、確かに投機っぽさが出てくるので仕方ありません。実際、私自身もつい最近まで投機だと思っていました(笑)

というのも、私自身仮想通貨についての知識もたいしてなく、勉強もしてこなかったからです。自分自身よくわかってないものについて合理的に展開される成功ストーリーを描くのは無理ってもんです。

それから仮想通貨について真剣に勉強するようになってからは、その将来性に惹かれるようになりました。特にアルトコインといって、ビットコインの派生コインの存在に大きなポテンシャルを感じ始め、実際にとあるアルトコインを購入して資産運用しています。結果はそのときになってみないとわかりませんが、合理的に展開される成功ストーリーが作成できたため安心してトレードできています。

投資となるか、投機となるかは自分自身の知識・経験などでも変わります。パチンコや競馬などでも、プロと呼ばれる人達がいて、その人達にとってはパチンコも競馬も投機ではなく投資なのです。

出口戦略

最後に、投資の出口戦略について書きます。これも合理的に展開される成功ストーリーを描いたあなたであれば、簡単に導き出すことができます。

当初のストーリーが想定どおり進み完結したタイミング、またはストーリーどおりに物語が進まなかったタイミングが出口となります。単純ですね。逆にいうと、このどちらかの結果がまだ出ていないタイミングでは出口は必要ありません。ひたすら待つのみです!

まとめ

投資とは「資本に投じること」、投機とは「機会に投じること」であると最初に書きました。

これは言い換えると、

・投資とは、合理的に展開される成功ストーリーにお金を投じること。

・投機とは、ストーリーなく、ただ上げ下げするところ(機会)にお金を投じること。

だと思います。

そして、投資とはストーリー作成能力をよりよい水準に高める要素になり得るが、投機ではそのような要素はないとも言えます。

今あなたが行っているのは投資でしょうか?それとも投機でしょうか?一度考えてみると面白いかも!?

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