複利という魔法の力。単利との違いと72の法則

魚群

天才物理学者であるアインシュタインは、「複利は人類史上最大の発見だ。」と言ったそうです。資産運用をするにあたって重要な考え方となるのが、この「複利」です。今回は「単利」と「複利」の違いと、実際に複利の力がどれだけ凄いのかをシミュレーションしたいと思います。また、複利の効果を簡単に計算できる「72の法則」についてもご紹介します。お金持ちになるために複利をマスターし活用していきましょう!

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Contents

単利と複利

利息のつき方には、「単利」と「複利」の2種類があることをご存知でしょうか?実は両者で資産運用の結果が全く異なってくるのです。

まずは、単利の計算から見てみましょう!

単利の場合

条件:投資額100万円、利率10%

(1年目)100万円×利率10%=10万円

(2年目)100万円×利率10%=10万円

(3年目)100万円×利率10%=10万円

結果:当初の元本部分のみに利息がつくため、毎年同額の利益となる。

次に複利の場合は、下記のような計算になります。

複利の場合

条件:投資額100万円、利率10%

(1年目)100万円×利率10%=10万円

(2年目)(100万円+10万円)×利率10%=11万円

(3年目)(100万円+10万円+11万円)×利率10%=12.1万円

結果:元本と稼いだ利息部分の両方に利息がつくため、年々利益が増える。

3年目だけを比べると、複利の方が2.1万円利益が大きいことがわかります。これだけでも凄いですが、30年後で比較すると利益の合計に大きな差が出てきます!

30年後の合計

単利の場合:100万円+100万円×利率10%×30年=400万円

複利の場合:100万円×(1+利率10%)^30=1,745万円

結果:単利の場合は100万円が400万円になる程度だが、複利の場合は1,745万円まで増える。差額は1,345万円と巨額。

単利と複利の差は圧倒的です!アインシュタインもそりゃびっくりしますよ。

今30歳の人は、定年退職までの30年間複利運用できれば老後も安心ではないでしょうか?

複利運用はお金が拘束される

複利運用する上でネックとなるのが、稼いだ利益を再投資する必要があることです。稼いだ利益をすべて生活費に充ててしまうと、複利運用ではなく単利運用になってしまいます。

したがって、複利運用をしている間は利益を引き出すことができないのです。これは大きなデメリットと言えるでしょう。

私も不動産投資で複利運用していますが、稼いだお金をすべて再投資に回しており、一切引き出していません。なので、全く儲かっている感じがしないんですよね。複利運用でもっと投資規模が大きくなれば、再投資する割合を少し減らすつもりですが、いつになることやら。

借金も複利で増える?

実は借金のほとんどが複利です。消費者金融などからお金を借りる時には十分注意してください。雪だるま式に借金が膨れ上がり、返済不能になって自己破産せざるを得ない状況になりかねません。借金がある人は資産運用する前にまず借金を返済することが大事です!

なお、起業したり不動産投資をする上で借金している場合は別で、この場合は安易に繰上返済するべきではありません。この話はまた別の機会に。

72の法則

複利の力を測る上で、便利なのがこの「72の法則」です。72を利率で割ることで、複利運用で当初の2倍になるのが何年後なのかがわかります。

例えば、利率6%の場合は、12年(=72÷6)で倍になることがわかります。

複利効果の目安を知りたいときに役に立ちますので是非「72の法則」を覚えておいて下さい!

ちなみに、消費者金融から金利15%で借金すると4.8年で借金が倍になります。。。怖すぎです。

最後に

例では利率を10%で計算していますが、実際に10%で複利運用できる手法は限られています。

定期預金や定期積立金の利息は微々たるもので、1%すら利息がつかないものがほとんどではないでしょうか?このような状況の中で、ノーリスクの定期預金だけで複利運用をしてもお金は増えません。株式投資、ETF、不動産投資などがオススメですが、何に投資するにしても準備期間は十分にとって不要な損失を出さないようにして行きたいところですね。

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